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Fukushima Sugar

2019/12/27 Fri


 Twitterのタイムラインに流れ込んできた、大阪市福島区にある「Fukushima Sugar」というケーキ屋さん。車で行ける距離だったもので、試しに行ってみましたよ。大阪スカイビルの近くの閑静なエリアにある小さなお店で、イートインスペースはわずか数席程度でしたが、人気が高く予約で一杯になっているようでした。

 お客様に喜んでいただけるサービスを提供する、そのためには妥協は一切できません。
 Sugarが提供するすべての商品は、店長SOLAがひとつひとつ心を込めて作り上げているため、大量生産できません。
 そのかわり、旬の食材をふんだんに使ったケーキの数々は、きっとお客様に喜んでいただけるものと思っています。
 また、個人店ならではの柔軟な対応もさせていただいております。お客様の要望に応じた記念日を祝うケーキの作成、商品のお取り置きなど、お客様のご要望をできるだけ叶えることができるよう、精一杯対応させていただきます。


 Twitterで「いちごだらけのケーキ屋さん」と紹介されていた通り、こだわりの苺をふんだんに使ったケーキのラインナップが揃っていました。どのケーキも口の中に入れるといちごの香りがふわっと広がって、幸せな気持ちになれます。今後大阪に車で出掛けた際には立ち寄りたいお店です。






 Amazon.co.jpで注文していた「拾い猫のモチャ」の第3巻が本日届きました。この作品の大部分はTwitterで公開されていて、日頃から楽しませてもらっているのですが、単行本書き下ろしのオリジナルストーリーがいくつか入っていましてね、私はいつもそれを楽しみに購入しています。
 今我が家には、保護猫カフェから引き取った二頭の猫がいます。この作品が織りなすように、その愛くるしい仕草に心を温められる毎日ですが、かつて実家暮らしの頃に飼っていた猫のことを、ふと思い出すのです。もうね、彼はこの世にはいないのですが、あーこんなこともあったよね、あいつならあんな反応したよねと懐かしくなって。ああ、著者であるにごたろさんが仰る通り、彼は自分の中で生き続けているのだなと思うのですよ。そんな思いにふけっていると、今猫がおもちゃを咥えてやってきて「遊んでくれー」とねだってきます。ほんとに愛くるしい存在ですよ。人間に比べれば短い命ですが、こうした何気ないひとつひとつのふれ合いを大切にしたいなと思うのです。





せめてこの歌だけは ただ消えてゆかないように
想いはいつか きっと届いてくれるんだね
決して忘れない 交わした言葉を その笑顔を
今日という この日のことも

 私にとって毎年のささやかな楽しみのひとつになっている深夜帯の番組「クリスマスの約束」。確か一人暮らしをしていた頃、テレビをつけたままソファで寝てしまって、目を覚ましたときにたまたまこの番組が流れていて、小田和正さんと桜井和寿さんが一緒に歌っている場面に感動したのがきっかけだったと記憶しています。
 今年は番組の中で、小田和正さんの曲をカバーされているアーティストとして、松崎ナオさんという方が紹介されていて、1曲1フレーズだけ歌われたのですけどね。その曲、私が大学生の頃によく聴いていた曲だったのです。当時大学生だった頃の私は、その歌詞の意味にあまりピンと来ていなかったのですが、それなりの年齢になった今の私にはよく分かります。
 小田和正さんの美声はもちろんですが、様々なアーティストと共に奏でる音が大変心地良くて。心にそっと火を灯していただけたような、そんな温かな気持ちになるのです。




 実は私、昨年の夏頃からSpotifyに加入していまして。使い始めたきっかけは新調したリビングのテレビにSpotifyのアプリが入っていて、ムード音楽を部屋のBGMとして流し始めたことだったと思います。
 サブスクリプションっていうのかな、世の中を見回してみると、Spotifyみたいな定額制で使い放題を謳うサービスをよく目にするようになりました。実際、お仕事やデザインに使っているソフトウェアはOffice365やAdobeCCを使っていますし、自動車でさえも諸経費諸々込みで月々定額みたいなテレビコマーシャルが流れています。昭和生まれの私には、形になるものが手元に残らないこの手のサービスには抵抗がありまして、音楽に関しては、気に入った曲はiTunes Storeからダウンロード購入することを今でも続けています。しかし実際に使い込んでみると、Spotifyの凄さがよく分かります。収録されている曲の多さはもとより、その検索性の高さと利便性は素晴らしいですね。それでもこういうところは世代なのでしょうかね…CDのようにジャケット写真や歌詞カードの質感が楽しめないのは寂しいですが。
 最近はこのSpotifyで、Mr.Childrenやスピッツ、槇原敬之さん、小田和正さんなど、かつて自分が高校生や大学生だった頃によく聴いていたアーティストの曲に触れています。

「留守番電話のメッセージ バイトの途中で耳にしたのが
 2人で聴いた最初の曲で 急に声が聴きたくなって
 オーダーとるのも忘れるような 君が困ってしまうほど大好き」

 友人にCDからダビングして作ってもらったカセットテープをウォークマンで聴きながら、自転車で通学していた高校時代が思い出されて懐かしいです。まだ恋愛というものを経験したことのない少年だった自分は、このフレーズに胸を躍らせていました(「わかる!」と強く頷く同世代がきっといるはずです)。そんなあの頃は、もう25年も前のことですが(ああ心が折れる音が)、あらゆる環境が当時とは異なる現在の高校生・大学生の皆さんは、また違った価値観を持っているのでしょうね。




 家の中がひんやりしてきたので、押し入れの中からこたつ布団を出して、和室のテーブルに装着しましたよ。



 猫という動物は、どうしてこんなにこたつが好きなのでしょうね。こたつの中に潜ったら最後、なかなか出てくることがありません。妻から「これまでのように、家に帰ったときに出迎えてくれなくなった」と、悲鳴なのでしょうかね?いやクレームか?そのような言葉が上がっています(笑。




 NHK大河ドラマ「いだてん」が今日で最終回を迎えました。おそらく私だけではなかったとは思いますが、大河ドラマといえば時代劇という先入観があって。日本における近代オリンピック史をテーマとして、自らが生まれ育った昭和の時代が描かれるこの作品に、当初は正直戸惑いを覚えました。そして金栗四三や田畑政治、古今亭志ん生など、聞いた覚えのない登場人物に「誰なんだ」とまた戸惑い…(大変失敬)。
 しかし「あまちゃん」などの作品で知られる脚本家である宮藤官九郎氏が紡ぎ出す、軽快でなおかつ重みのあるストーリー展開に、一話一話と楽しませていただきながら、気がつけば最終回を迎えていました。この作品に触れていなければ、1964年の東京オリンピックに関わっていらした方々のご苦労や胸に秘めた思いを知ることはなかったでしょう。嘉納治五郎氏についても「柔道の創始者」としての姿しか知らなかったですし。日本でのオリンピック開催にあれほど尽力されていたとは…。
 このドラマでは歴史に翻弄されながらも、スポーツを通じて人はあらゆる障害を越えてお互いに理解ができるはずだと奮闘する人々の姿が描かれていました。その中でも特に印象的だったのが、東京オリンピックの閉会式のシーンです。本来は、開会式と同じように所属する国ごとに分かれて整然と入場するはずが、全ての競技を終えた開放感で高揚した選手達がごったがえしたまま、雑多な形で入場してしまったそうで。運営側からすれば悲劇以外の何ものでもなかったでしょうが、逆に世界から賞賛されたのですね。

「共産主義、資本主義、先進国、途上国、黒人、白人、黄色人種 ぐっちゃぐちゃにまざりあってさ 純粋にスポーツだけで勝負するんだ」

 宮藤官九郎氏が作中で田畑氏に語らせたこの台詞が、1964年東京五輪の閉会式で形になったのですよね。もう、映像見ただけで号泣しましたよ。では、現在私たちがいる社会はどうなのか。東西冷戦は終結しましたが、先進国と呼ばれる国々は自国の利益を優先するばかりで、移民排斥を主張する政党や政治家が政権を担うケースも出現しており、冷戦下と変わらずギスギスした雰囲気を私は感じています。来年に再び東京で行われるオリンピックでは、こうした壁を乗り越えられると希望をもつことができるような感動を覚えることができるのでしょうか。
 そういえば、もう出てこないのかなと半ば諦めていた、金栗四三氏に関するエピソードシーンが最後の最後で見ることが出来て良かったですよ。




「タイムは、54年8ヶ月6日5時間32分20秒3。日本から来た金栗四三、ずいぶん遅れてのゴールですが、大変な名誉であります」

 実は私、このドラマを見始めた頃に、Wikipediaで金栗氏について調べていまして、このエピソードを知って衝撃を受けたのですよ。このような人が近代日本にいて、陸上競技界の礎を築いてらしたのかと。ずっと楽しみにしていたこのシーンを、最後の最後に見ることができて本当に良かった。



 次の大河ドラマは明智光秀を主人公とする「麒麟がくる」ですね。明智光秀といえば、本能寺の変で織田信長を討ったものの、三日天下に終わった悲劇の戦国武将というイメージがありますが、調べてみると、そのルーツが土岐氏にあるなど知られていないエピソードが色々ありそうですね。色々あってスタートが遅くなるようですが、今から楽しみです。



まる

2019/12/14 Sat


 我が家にやって来た頃は、キャットタワーの広さを持て余していたのにね。
 今ではすっかりギュウギュウになって。枠に合わせて丸くなっていますよ。

 ほんとに微笑ましい。




 半沢直樹や下町ロケットでお馴染みのTBS系列日曜21時枠で放送されている日曜劇場「グランメゾン東京」。正直なところ、木村拓哉さんが格好いいだけのトレンディドラマかと思っていましたが、大変失礼なこと思ってて本当に申し訳ありませんでした…(苦笑。
 ぐいぐい引きつけられるストーリーやキラリと光るキャストの個性、そして何よりも、ドラマに出てくる一つ一つの料理がほんとに美味しそうで。夫婦で毎週末楽しく視聴させて頂いてますよ。

 でも、これらとは別に私が魅力を感じている要素がありまして。
 それは、圧倒的な才能の壁を目の前にしつつも、己の恐怖心と向き合いながら努力する人たちの描写なんですよね。昨日11月24日放送回で、以下のような台詞がありました。

「才能なんてものは誰にもわかんないよ最初は
 料理ってものはさ、みんな自分に才能があるかどうかわかんないところから始まる
 でも努力して腕を上げれば上げるほど
 自分の才能ってやつに気づいちゃうんだけどね」

「トップレストランの審査が始まってから、毎日俺はびびってる
 朝起きて、鏡を見て、何とか自分を奮い立たせて店に来ている
 もしも俺が天才だったら、もっと楽しんでいるはずだ」 

 実際、世界は自分が思っている以上に広くて、手が届かないほどの才能の差を感じる場面も多々あって。それでも自分を奮い立たせて、それぞれのステージに立っている、世の中そんな人多いと思うのですよね。紛れもなく私もそのうちの一人で、脇役である彼らのひたむきさに、毎回背中を押されるような、そのような気持ちになっているのです。



ずっと忘れない

2019/11/23 Sat


人間、何よりも、いなかったことにされることが一番寂しいと思うのですよ。

だから、早すぎる旅立ちだけれども、そう思うのだけれど、
君がこの世で確かに私と関わり合った時間を、交わした言葉のひとつひとつを、

先生は、ずっと忘れないでいます。



@43

2019/11/12 Tue



うわー、なんだかんだで全然追いついていませんでしたが。

@43になりました。
もう、いいおじさんの年齢ですよね。
この前、研究の一環で埼玉県まで日帰りで出張することがありまして。
その帰路の新幹線で、車窓に映る自分の顔を、じーっと眺めながら、
「いつまでも若いままのつもりでいたけれど、もうしっかりおじさんの顔してるよなー」
と苦笑いしてしまいました。

この年齢に至っても、とても超えられそうにない壁を目前に、己のちっぽけさに向き合わされ、無力感に苛まれることはあって。「これで良いのだろうか」「この選択に間違いはないだろうか」と自問自答し、心が萎れそうになることは多いです。

でもね、そんなときに、我が家の猫の寝顔を見るとね。

「くよくよ考えるだけ時間の無駄にゃー、アホらしいにゃー」

と言われているような気がして、ほっとするのですよ。

そして

「自由に 自然に 柔らかに」

自宅の仕事スペースに貼ってある、お友だちのたかいたかこさんが綴った絵ことば。
最近は、何かに追いかけられるようにして壊れながら走っていたような、そんなところがあったかもしれません。少しだけゆっくり時間をとって休憩しながらぼちぼち、と。