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兵庫県の教員「K.」の日常を綴ったウェブサイト

LIFE@ Blog アクアリウム リン酸吸着に関する実験(1)

アクアリウム  


 先日リン酸を追肥する実験を行った結果、黒髭苔まみれになってしまった60cm水槽ですが、リン酸吸着剤を使用することで何とか黒髭苔発生のスパイラルに収拾がつきました。リン酸(PO4)は植物が求める三大栄養素のうちの一つですが、過剰に供給してしまうとコケ(特に紅藻類)の大発生に繋がることを皮肉にも実感した実験となりました。
 しかしリン酸吸着剤が持つ効果は凄いですね。私はLIVESeaというメーカーの「PHOST Jr.」という製品を濾過槽に入れて使用したのですが、1〜2日で黒髭苔の増殖が鈍化したのが目で見て分かりました。PO4検査薬で調べてみるとリン酸塩はほぼ全くと言っていいほど検出されませんでした。

 ただ、リン酸吸着剤って高いんですよね。
 アクアリウムショップに行ったときに、妻が「これ、リン酸吸着するって書いてあるよ」と見つけてくれたのですが、白い粒が入った小瓶ひとつで2,000円ですって・・・高いよ。アクアリウムの水質調整剤ってどうしてこんなに高いんですかね?
 そんなことを思いながらネットの海をダイブしていると、こんな記事を見つけました。

 「鉄釘を投入すると、リン酸を吸着してくれるらしいよ?」みたいな。

 鉄釘から溶け出した三価鉄(Fe3+)が、水中のリン酸と結びついてリン酸鉄になるのだそうな。化学反応式にすると、Fe3+ + PO43-→FePO4 といったところでしょうか。
 どうやら海水水槽の世界では、鉄釘を入れることでリン酸を除去する方法はよく使われているそうですが、淡水ではどうなのでしょうか?鉄釘なんか安価でこれでもかっていうくらいの量で売られてますから、これでリン酸が吸着できるのなら万々歳ですよ。

・・・でもリン酸鉄って、こんな色なんですよね。しかも「ナメクジやカタツムリの駆除に用いられる」って書いてある・・・。ヒメタニシやエビに影響ないだろうか?
 しかし、たまーに水槽に投入しているメネデールは二価鉄(Fe2+)。ということは水中のリン酸塩と反応してリン酸鉄を生成しているのかな?うーん、分からない。

 分からないなら、まず自分でやって試してみないとね。
 というわけで、再度実験をしてみることにしました。

 まずは実験用の水を用意します。リン酸塩測定試薬の説明書によると、「汚染されていない天然水におけるリン酸塩濃度は多くても1.0mg/l」なのだそうです。現在の玄関水槽のリン酸塩濃度は0.1mg/l以下の状態なので、天然水としては望ましい状態であると言えます。(必須元素であるリンが少なすぎる状態もどうかと思いますけどね・・)
 ところで前の実験ではマグアンプKを7粒ほど底床に投入しましたが、リン酸塩濃度はどうなっていたのか計算してみましょう。
 袋にあった「5ccで4.5g」との説明書きをもとに、7粒を少なめに見積もって0.2g=200mg。
 リン酸塩含有率が40%なので、ここに含まれるリン酸塩は200mg x 0.40 = 80mg。
 これがおよそ50リットルの水に溶けるとその濃度は・・80mg ÷ 50l = 1.6mg/lとなります。
 ・・・・これでは黒髭苔だらけになっても仕方ないですね(苦笑。

 ではリビング水槽のリン酸塩濃度はどうなのか、試薬で測定してみました。



 1.0mg/l、汚染されていないと判断できるギリギリの状態ですね。よくよく水槽内を見てみると、僅かではありますが黒髭苔がついたグロッソスティグマが確認できます。こっちの濾過槽にもリン酸吸着剤を入れた方が良いかもしれません。

 と、いうわけでこちらの水槽の水を使用して実験を行うことにします。今回は、水を3つのビーカーに分けた上で、それぞれ違う物を投入して変化を見ます。



 まずは冒頭で挙げた「鉄釘」です。ホームセンターで160本198円で入手しました。(こんなに必要なかったんだけどね、2本だけで充分だよ・笑)



 そして「植物の生長に必要な二価鉄イオン(Fe2+)を安定して供給します」という売り文句で販売されている「Fe -Energy AQUA」という製品です。無色透明ではなく、緑色の液体です。



 最後は皆さんよくご存じの「メネデール」です。こちらも二価鉄(Fe2+)を主成分とする園芸肥料ですが、こちらは無色透明になっています。



 これら3つの製品を、ビーカーに小分けしたリン酸溶液に投入して数日間様子を見てみます。
 リン酸鉄の沈殿など、見た目の変化は生じるのか?果たしてリン酸塩濃度は下がるのか?乞うご期待なのです。


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