仕事  

校長先生が、今週の月曜日の朝礼でされていたお話。
学校ウェブサイトの更新された部分を市教委に報告するべく、チェックの作業をしていたら、校長のコラムとして紹介されていました。

　お正月に、皆さんが書いた「新年の抱負」を読みました。「勉強頑張る」という人が多くて、嬉しく思いました。「部活頑張る」という人も沢山いました。今、表彰しましたが、今年の部活も楽しみです。 ところで、変わった「抱負」を書いている人がいました。「最強になる」というものです。よく読んでみると「喧嘩が強いという意味での最強」ではなくて、「優しさで最強」になりたいとのことです。「担任の先生のように優しい人間になりたい」とのことです。
この子の言っていることは正しいと思います。人間にとって一番大切なのは、「優しさ」だと思います。私は、「のび太」が好きです。「のび太」は、「ジャイアン」に比べ、力が弱いし、スポーツもできません。「スネ夫」に比べ、お金がありません。「デキスギ」に比べて、勉強ができません。でも、「ドラえもん」は「のび太くん」のことが一番好きです。皆さんも、きっと「のび太」が一番好きなはずです。なぜでしょう。それは、「のび太」が、誰よりも優しく、気がいいからです。
人間、最後に、幸せになるのは「優しい人間」だと、私は思います。卒業生を見ていても、周囲の人間を見ていてもそう思います。努力によって誰もが「優しい人間」になれるはずです。皆さんが「優しい人間」になって欲しいと、心から願っています。

生徒は聞いてくれましたが、さて、どう思ったことでしょう。

やー、朝礼で、この話を聞いていて思い出しました、「のび太の結婚前夜」のお話。

静香ちゃんと結婚する未来を確かめたくなったのび太君が、ドラえもんと共にタイムマシンに乗って、静香ちゃんとの結婚式前夜に行くというお話なのですが。
ちょっとしたマリッジブルーになっている？静香ちゃんにお父さんがかけた言葉。

「のび太くんを選んだ、君の判断は正しかったと思うよ。
　あの青年は、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむ事の出来る人だ。
　それがいちばん人間にとって大事な事なんだからね。
　彼なら、間違いなく君を幸せにしてくれると僕は信じているよ。」

大切なものは、力でも、頭脳でも、美しさでも、ましてやお金などでもなく、他人のココロを理解するその「優しさ」なのだということを教えてくれるお話です。

いち教育者として、伝えるべき大切なものを再認識させてくれた朝礼のお話でした。
うーん、校長先生、素敵です。

参考・引用文献
小学館 てんとう虫コミックス「ドラえもん」