細田守監督「未来のミライ」が、金曜ロードショーで放映されていました。作品そのものは映画館で昨年見ていたのですが、主に映像が強く印象に残っていて。この日はゼミの歓迎会で神戸に出ていたので、録画しておいて帰宅してから視聴しました。
あくまで私の印象なのですが、細田守監督の作品はゆるやかな何気ない日常のやりとりを描くことに力点を置いていて、その中にちょっとした非日常の要素を加えて出来上がっているのだろうなと思っています。この「未来のミライ」は特に、細田守監督が持つその色が特に強いような気がします。Twitterを追ってみると「ストーリーがよく分からない」「ミライちゃんが未来からきた理由がくだらなさすぎる」など、厳しいご意見が目立ちますが、何気ない日常のやりとりの描写に重点を置けばそれなりに楽しめるのではないかと思います。
6つ歳の離れた妹がいる私は、この映画を観て、何だか懐かしいような小っ恥ずかしいような、そんな気持ちになりましたよ。もうね、妹が産まれたことで、それまで自分に向いていた愛情や関心が、ほぼ全て妹に全振りされる喪失感と言ったら…ねぇ。さすがにおもちゃで妹の頭をどついたりはしませんでしたが(笑。
あと印象に残っているのが、作品の世界観の一部にネイチャーアクアリウム(以下NA)の要素が取り入れられていたことです。主人公のクンちゃんのお母さんが幼い頃、ご実家の玄関にNA水槽が設置されていたり、クンちゃんが垣間見た世界がまんまNAそのものだったりと、アクアリストの端くれからすればたまらないですよ。ほんと映像が綺麗で…あんな風にカージナルテトラの群に囲まれながらグロッソスティグマの絨毯の上を駆け回ってみたいな〜。
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