これも年末年始休みにゆっくり楽しもうと思って購入しておいた数冊のうちの一冊。
ここ一年ほど、NHK総合で放送されている番組「ブラタモリ」を夫婦で毎週楽しみにしていましてね。地形好きでひときわ坂道が大好物のタモリさんが、その道のプロフェッショナルな方々と様々な場所を歩き回る番組で、それまで全く気づかなかった事実を教えてくれる貴重な番組だと思っています。その「ブラタモリ」で、先日大阪の街が取り扱われていまして、大阪梅田や大阪城周辺の成り立ちについて実に良い勉強をさせていただきました。
地形をもとにして歴史を見つめると、色々見えなかったものが見えるようになるものなんだな〜と感心している最中で、紀伊國屋書店でふと見つけたのがこの本です。確か新之介さんって「ブラタモリ」の番組で解説をしておられた方ではなかったかしら。
この本も年末年始の時間を使ってゆっくり読ませていただきました。や、大変面白かった…。大阪平野というと、のっぺり平らで坂道などほとんどないという誤解を、私自身長く抱いていましたが、いたる場所に高低差があり、それがどのような経緯で生まれ、我が国の歴史にどのような爪痕を残しているのかが、詳細にかつ丁寧に解説されていて、大変読みやすかったです。子どもの頃から何度も大阪の街には遊びに行っていたものですが、大阪がなぜ「浪速(なにわ)」と呼ばれるのか、新淀川がいつ頃どのような理由でつくられたのか、市内の道路名称が南北で「〜筋」東西で「〜通」と使い分けられているのはなぜか、なんてちゃんと考えたことなかったな…。
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