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雑記  

平成が終わる

2019/04/30 Tue


 平成最後の今日、テレビをつけるとどの局でも、天皇陛下退位の儀と平成の時代を取り扱う特別番組が行われています。滅多に訪れることのない、時代が変わる節目の日なので、当然の状況なのでしょうね。私もNHKで放送されている「ゆく時代、くる時代」を視聴しながら、「あーこんな事(物)あったよねー・・・」と平成の時代を懐かしく思っている次第です。
 私にとって「平成」の時代の始まりは、@12を迎えて間も無く、小学校卒業前に昭和天皇陛下が崩御され、長きにわたって続いた「昭和」時代の終焉と共に訪れた衝撃的な出来事でした。当時はバブル景気にテレビや新聞、そして街中のムードが、なんというか浮かれた気分に支配されていたのを、子どもながらに肌で感じていたのを覚えています。やがてバブル経済が崩壊し、浮かれていた世間が少しずつ不安と停滞のムードに支配されていくのを感じた中学高校時代。そのような中で起きたた阪神淡路大震災(真剣に死ぬかもしれないと思った)やオウム真理教による数々のテロ事件は、それまで私が抱いていた「楽観的な世界観」を打ち砕くには十分な出来事でした。

「何が起きても変じゃない。そんな時代さ、覚悟はできてる。」
Mr.Children【es】〜Theme of es〜

 早くから教職の道を目指し、教育大学で教員になるための勉強に勤しんでいた(のだろうか)学生時代にも、PCやインターネットの普及や神戸連続児童殺傷事件など、社会の様相を大きく変化させる出来事がありました。社会人を対象としたPC家庭教師なんていうアルバイト、後にも先にも経験する事はなかっただろうと思います。いち大学生がちょっとした大手企業役員の方を相手にご自宅でインターネットの使い方について教授するなど…今思えば、恐れ多くも貴重な経験をさせていただきました。良くも悪くも過渡期の時代だったと思います。
 そして平成の世が始まって10年後の平成11年、奇跡的に採用試験を潜り抜けることができた私は中学校教員として社会人生活をスタートしました。その後については本ブログで書かせてもらっている通りですが、世界同時多発テロやリーマンショックなど、遠くにある世界のどこかの出来事が、形を変えてじわじわと自分や家族の生活に侵食してくる実感もありました。
 技術が飛躍的に進歩し生活が便利になったその一方で、不安や恐怖が伝播する速さに翻弄された時代、私にとって平成とはこのような時代だったのかなと思います。

 今、平成を振り返る番組を見ていると、「あの時こうしていたならば」とか「あの選択は間違いであった」というコメントが散見されますが、それは時代全体を見下ろす「神の視点」に立っているから言えることで、時代の中で懸命に生きる方々にとって、それぞれの選択が、その場その立場で取りうる最善の策だったのでしょう。おそらくこれから迎える令和の時代においても同じことが言えると思います。

 以前の記事でも述べましたが、明日から始まる「令和」の時代は、日本にとって、自分自身にとってどのような時代になるのか。それは誰にも分かりませんが、かつての先人たちの営みや知見を謙虚に学び、一つひとつの物事に向き合う姿勢を大切にしたいと、最近はそう考えています。


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