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雑記  

かつての友人のコラム

2015/01/11 Sun

 もう10年ほど前の話ですが、かつて友人同士でお互いに書いたコラムを出し合って、サイト運営をしていたことがありました。今日はレンタルサーバー内のスペースを整理整頓していたのですが、データを整理する中で、大学時代の友人が認めた文章を見つけました。当時はこの文章に痛く励まされたものです、懐かしい。
 その友人は、困難な状況にあっても決して俯くことなく前向きで、凜とした笑顔の素敵な人でした。その前向きさを支える根底部分がこのコラムによく表れています。



「もしも」

例えば、大切な友達が遠くへ行ってしまったら、と思う。
たぶん私は、しばらくひとりぼっちが耐えられなくなるだろう。

例えば、仕事がうまくできなくて失敗したら、と思う。
たぶん私は、自分の力不足に悩み、周りに迷惑をかけた分だけ激しく落ち込むだろう。

例えば、恋人と連絡がとれなくなったら、と思う。
たぶん私は、自分に自信がなくなり、恋人との関係も一瞬で崩れるだろう。

ありもしないことを考えるのは、ばからしいと思う。
ありもしないことを考えるのは、大嫌いだ。
でも、時々、このありもしない「もしも?」を考えずにはいられない。

例えば、仕事がうまくできなくても今あることに夢中になれる自分は幸せだと思う。
例えば、恋人から連絡がなくても、いつも近くに感じられる今の関係をとてもうれしく思う。
例えば、友達から悩みを相談されて、いっしょに涙を流せる自分にほっとする。

自分が前向きなときは、すれ違う人達までもがみんな私に微笑みかけてくれ、周りに大勢の友人がいるような気がする。

幸せか幸せでないか、孤独か孤独でないかは自分の心の持ちようで決まる。

ありもしない「もしも?」を考えるとき、私はいつもそう思い、だからこそ私はいつも前向きに生きていけるのだと感じる。

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