「井上雄彦 最後のマンガ展 重版大阪版」を見に、大阪天保山はサントリーミュージアムまで行ってきました。
井上雄彦氏は、週刊モーニングの連載「バガボンド」で、二刀流で知られる宮本武蔵の半生を描いておられますが、剣の道を通じて「強さの境地」という哲学的テーマを追究されています。
勝つべくして勝つ
誰が相手でも どんな場所でも
勝つべくして勝つ
そうなるために人を切りまくる日々がある
その境地まで達したら・・・
戦う前から勝っているなら・・・あれ?
そのときは・・・
戦いそのものは必要なのか?
作中で、大晦日の夜(吉岡清十郎との決闘の直前)に、武蔵が呟いていたこの台詞が、自分には特に印象に残っています。
また、ある時期から井上氏はペンを筆に持ち替えて作画を行っていますが、筆と墨によるその重厚な絵はとても魅力的です。
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