私がアップルの製品に初めて触れたのは、大学を卒業して間もない頃だったと記憶しています。スティーブ・ジョブズ氏が暫定CEOとしてアップルコンピュータへ復帰し、ポリカーボネートに身を包んだ「iMac」を発表した頃です。「こんなパソコンは見たことがない」と感動を覚え、就職して初めて支給されたボーナスを使って、妹へのプレゼントという名目で、ストロベリー色のiMacを購入したのです。
それからしばらく経って、職場で隣に座っていた先輩女性教師の方に「新しいMacを購入したいから」と、PowerBook2400cを安く譲ってもらいました。
その頃は「デザインはカッコいいけど、仕事で使っているWindowsマシンとはえらく違うな・・」という印象で、WindowsそっちのけでMacをメインで使うということはしてなかったのですけどね。
そんな状況が大きく変化したのは、社会人6年目を迎えた頃でした。
近所にあった中古PCショップで販売されていたiBookG4を見かけて「OSXを触ってみたい」という軽い気持ちで購入し、メールや音楽などプライベート目的に使い始めてからというもの、少しずつApple製品が身の回りを占めるようになってきました。
今思えば、その頃あたりから、ウェブやメールはもちろん、クロスプラットフォーム化やクラウド化がじわじわ進んでいましたし、決してWindowsでなければできないことばかりでもなくなってきていたことが大きかったのかもしれません。
今では我が家には、リンゴが刻印された製品が溢れています(金魚が泳ぐ水槽に至るまで)。
アップル社が世に出す製品には、彼らの細かなところに至るまでのこだわりと情熱、そして「ものづくり」の楽しさが込められており、見ている我々をいつもドキドキさせてくれます。
スティーブ・ジョブズ氏は天に召される形でアップル社を去ってしまいましたが、その精神はきっと受け継がれるものと信じています。
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