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LIFE@ Blog アクアリウム リン酸吸着に関する実験(4)

アクアリウム  

 さて、リン酸吸着についての実験の報告も4回目となりました。
 今度はマグアンプKを浄水器に通した水道水に溶かして作ったリン酸過多状態の溶液に、前回と同じ物を投入して、3日間様子を見ました。これで駄目だったらどうまとめたらよいのかしら・・・と少し胸をドキドキさせながら、見た目とリン酸塩濃度をチェックしてみました。



 とりあえず、何も投入しないまま3日間置いた溶液のリン酸塩濃度をば。
 1.0mg/l〜2.0mg/l、どっちかというと2.0mg/lに近い濃度です。うん、変化はありません。



 ではまず、鉄釘を投入した溶液について。
 見た目では、やはり赤褐色の沈殿が生じており、釘の周囲にもまとわりついていました。写真は3日が経過した後に撮影したものですが、1日経過後ぐらいは白っぽい沈殿が生じていました。(写真を撮影してなかったのが残念です)



 そしてリン酸塩濃度を測定してみると・・・0.1mg/l以下になってました。
 リン酸はしっかり吸着されているようです。



 では次に、Fe energyを投入した溶液です。
 見た目は3日前とほとんど変化がなく、沈殿も生じていないように見えました。



 リン酸塩濃度を測定してみると・・・・1.0mg/l〜2.0mg/l。どっちかというと1.0mg/lに近いような気が・・・いや気のせいかも・・。
 どちらにせよ、リン酸はあまり吸着されていないようです。



 では最後に、メネデールを投入した溶液を。
 こちらも全くと言っていいほど変化が見られず、沈殿も生じていないように見えます。



 リン酸塩濃度は・・・1.0mg/l〜2.0mg/l、どちらかというと2.0mg/lに近いかな?
 どうやらこちらでもリン酸はあまり吸着されていないようです。

 まとめてみると前回とは違い、鉄釘ではリン酸が吸着されているが、二価鉄溶液であるFe energy、メネデールではリン酸が吸着されていないという結果になりました。大体予想はしていましたが、二価鉄にリン酸吸着効果を期待することは難しいのではないかと。二価鉄が時間をかけて三価鉄に変化してリン酸を吸着するということもありえるとは思いますが。

 結論として、リン酸吸着という点に話を絞れば、鉄釘を投入して得られる効果は期待できるのではないかと思います。しかしそれはあくまで、リン酸吸着だけに注目すればという話です。前にも述べましたが鉄釘を投入した結果、酸化鉄(赤錆)もある程度発生しています。
 ネットには「酸化鉄はシアノバクテリアの栄養源になる」なんて情報もあります。これが本当だとすると、鉄釘を投入→リン酸吸着できたけど、酸化鉄の沈殿が発生→藍藻が爆発的に増える、みたいな流れになりません?

 しかしネット上に飛び交う話を鵜呑みにするのもどうだろう・・・・やはり実験かな?
 いやいやいやいや、我が家には藍藻なんてものはありません、ありませんよ?
 だから実験もできません、できないのです。



 ・・・・・(;;)。
 じゃ、次は酸化鉄と藍藻の繁殖について、実験・観察に取り組んでみようかと思います。臭そうだなぁ・・・。


この記事へのコメント

面白いもの見させてもらいました

38brain

2012/03/21 Wed 22:53

あれ?

38brain

2012/03/21 Wed 22:59

どきどきしてました(笑)

2012/03/21 Wed 23:10

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