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願う大晦日

2020/12/31 Thu


 しばらくサイトの更新から離れている間に、大晦日になってしまいました。

 2020年は、世界にとっても私個人にとっても、とても辛い、試される一年だったと思います。

 来年は、2021年は、良い一年になればいいなあ。
 いや、良い一年であってほしいと、そう願わずにはいられない、そんな大晦日の夜なのです。




 今月上旬に水草への施肥についての考察を行ってから、半月程度が経ちました。
 ニューラージパールグラスの色が黄色くなりつつあることに対して、以下の取り組みを続けてきました。

・カリウムの水槽外への排出を促すために、週2〜3回の頻度で水換えを行う。
・カリウム液肥の注入を控え、尿素溶液注入による窒素供給のみを行う。

 その結果どうなったのかというとですね。トップの写真からお分かりになるでしょうか、半月前に比べて若干良くなったように思えるのですが、依然として右側(急斜面)に位置するニューラージパールグラスの色が黄色っぽいです。



 水槽左側の水草と水草右側の水草を写真で比べてみると、やっぱり色味が違いますね。まあ色が黄色くなっているだけで枯れるなどということはなさそうですが、成長そのもののスピードが極めて遅い、というか成長が止まっているような。立ち上げてから1ヶ月以上経つのにまだトリミングやってませんからね。(それはそれで楽ですが・笑)
 ただ大きな変化として、水槽ガラス面や石組の表面に藻が発生するようになりました。どうやら水槽内への窒素供給については必要充分な量に達したようです。
 となると、やはりカリウム過多が未だに続いていて、水草の成長が止まってしまっていると考えるのが妥当かもしれません。


 ただ、スポットで植えているクリプトコリネだけは順調に育っているのです。このあたりは水草の個性なのでしょうか?

 ひとまずはこれまでの取り組みを今後も続けて、様子を見ようと思います。




 自作をしてからもう十年近く経った、MacCube水槽。

 この水槽は照明を透明な底の下に設置しているので、ソイルや砂を敷かずにずーっとやってきたのですが。水草がないとやっぱり水が汚れるのが早くてですね、水替えや掃除の頻度がどうしても多くなってしまうのですよね(水が透明でも、魚の糞から植物の養分になる硝酸塩は蓄積するので、アクリル面に藻が発生する原因になるのです)。

 なので今回、懇意にしているアクアリウム・ショップで、小さなサイズの溶岩石付きアヌビアス・ナナを買ってきて、奥の方にそっと沈めてみました。



 狙った通り、目立たない位置からさりげなく彩りを与える存在になったかしら?これで藻の発生が少しでも遅くなればいいな。

 気になるのは、照明の光が上部からではなく下部から注いでいることです。一体どのような成長の仕方をするのでしょうか、楽しみなような、怖いような…。

 とりあえずはこれまで電球色だった照明の色味を昼白色に変えてみて、今後の様子を観察してみることにしました。ずっと電球色でやってきたので、なかなか昼白色の色味に慣れないなと思っていますが、妻は「明るくなっていいんと違う?」と、こちらの方がお気に入りのようです。(そんな文章を書いている間に、自分の目も慣れてきました。慣れって凄い…。)



香川県ツーリング

2020/09/20 Sun

 大学時代の友人と香川県へツーリングに行ってきました。

 今回はいつもの日帰りとは違って泊を伴うツーリングで、それなりに年齢を重ねた身体で大丈夫だろうかと内心ハラハラしてましたが、フェリーを使った移動は思ったよりも楽なもので快適でした。瀬戸内海は波も静かで揺れがほぼ全くありませんでしたし。移動にかかる運賃も大変リーズナブルで、車で旅行するにも選択肢として大いにアリだと思いましたよ。







 今回は小豆島と香川県西部を中心にモンキーで回りましたが、どちらもたくさんの観光客で賑わっていました。以前の報道では新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて観光地は軒並み閑散としていると言われていましたが、政府が打ち出したGoToキャンペーンの効果なのでしょうね。宿の手配などは友人にお任せしていたのですが、もうね、どこの宿も予約が一杯だったみたいですよ。

 本場の讃岐うどんも美味でした。今度は自動車を使って、妻と一緒に旅行するのもいいかも。



 リビングに鎮座している60cmサイズの水槽。水草を入れて注水して運用している、我が家で唯一の水槽です。

 そのリビング水槽ですが、水の透明感は高く、藻類の繁殖は比較的抑えられているのですが、水草の成長が悪く葉色も徐々に黄色くなってきています。

 先日の記事でも述べたように、ガラス面に藻が一切ついていないことと、唯一発生している藻であるアオミドロの色が白いことから、窒素・リン酸が不足している状態にあるのではないかと考え、微粉ハイポネックス(6.5-6-19)の10%水溶液を加えることにしていました。注入量については最初は1日1〜2プッシュ程度から始め、徐々に増やしているのですが、10プッシュ程度注入してもガラス面に藻が発生する気配が見えません。やはり窒素・リン酸が不足していることには違いないのでしょう。

 しかし、微粉ハイポネックスには窒素(6.5%)とリン酸(6%)が成分として含まれていますが、カリウムも結構な割合(19%)で含まれているのですよね。もともとこの水槽では、注水する前にイニシャルスティック(カリウム主体の肥料)をソイルの中に少量埋め込んでおり、さらに水換えのたびにカリウム液肥を加えているので、水草へのカリウム供給量はほぼ充分なはずなんですよね。そこに微粉ハイポネックス溶液を加えていると、徐々にカリウム過多になってしまうのではないかと。



 …というよりすでにカリウム過多の症状が現れているのではないかな。カリウムの吸収が多すぎる故に、カルシウムやマグネシウムの吸収が阻害されてしまい、ここではマグネシウム不足の症状(下葉の黄化)が起きているのではないかと。
 だとすれば、これからやるべきことは以下の2つです。

・これまで通り、週2〜3回の頻度で水換えを行い、カリウムの水槽外への排出を促す。
・カリウム液肥の注入を控える。(カリウムを含まない窒素供給の方法を考える)

 2つ目の「カリウムを含まない窒素供給の方法」についてですが、尿素を使用した窒素供給を紹介している方(metabolismさん)がいらっしゃいました(猛者!!)。

 尿素は無色無臭で、水に溶かしても中性・無毒です。中学校理科の人体のしくみの授業で出てくる物質ですね。身体中の細胞から血中に排出されたアンモニアが肝臓で毒性の弱い尿素に変えられて、膀胱で排出されるというお話でした。
 この尿素が、あらゆる場所に存在する尿素分解菌によって、アンモニアと二酸化炭素に分解されます。化学反応式で表すと、(NH2)2CO + H2O → 2NH3 + CO2 となります。こうして生じたアンモニア(アンモニア態窒素)を、植物が消費するわけです。


 尿素自体は比較的安価で、ホームセンターや園芸店で結構な量が300円程度で販売されています。

 この尿素1gを300mLの水で溶かして作った尿素水溶液を、注射(コスメ用グッズとして100円ショップで手に入ります)を使って、底床の奥の方へ注入します。
 尿素の成分は46-0-0なので、窒素だけを供給できる理想的な肥料です。ただアンモニアは生体にとって猛毒なので、施肥の仕方に注意が必要です。分解されたアンモニアの影響が生体に及ばないように、一回あたりの注入量を1〜2mL程度にして様子をみることにしています。

 カリウムの供給を抑え窒素の供給を増やすこの方法で、状況は改善されるのか。今後も注意深く観察を続けます。




 さて、今日はここしばらくスポットを当てていなかった玄関水槽について、近況をお話しましょうか。

 とは言ってもここ数年間は仕事の忙しさもあって、空っぽにして完全に休止していたり、水草をストックするだけにしていたりでレイアウトなど全く考えない状態が続いていました。
 しかしちょっと前にね、うちの奥さんから、このようなクレームご意見を頂きましてね。

お客さんを迎える玄関の水槽が魅せるものになっていないのは、なんか嫌。

 …や、仰る通りです。とはいえ、2本の水槽(+MacCube水槽)で週1〜3回の水換え作業を欠かさず行うのは正直大変なので、テラリウム水槽として稼働してみました。現在はベランダで余った水草を水上培養しているのですが、冬の季節に備えて室内である程度の量の水草を保管しておける場所を今のうちにつくっておくのもいいかと思いまして。

 今回の立ち上げに際しては、素材をベランダに転がっていた流木や龍王石などを使うようにして、新たに購入するものを最小限にしました。




 それでもせっかくテラリウム水槽をやるわけですから、何かアクセントになるものが欲しくなります。例えば、テラリウムの展示水槽でよく見かける、水槽上部から溢れるように大きく繁った水草の水上葉ですよ。
 写真は先日立ち寄ったアクアショップ(Aquarium Kindさん)で購入したアヌビアス・ハスティフォリアです。葉の色艶といい立ち姿といい、やっぱりアヌビアス系の水草は美しいですね。



 で、仕上がったものがこちらです。流木の間を縫うようにアヌビアスの葉が展開するイメージにしたかったのですが、実際やってみると難しいものですね。組み合わせるだけであーでもない、こーでもないと数時間かかりました。水草はベランダで培養しているものを全種類植え込んでいます(もうね、全部入りです)。

 これから一月二月経ったらどんな姿になるのか、楽しみですね〜。




 注水してからおよそ3週間が経過したリビング水槽です。

 その後は「絶対に藻を出してなるものか」とほぼ毎日のように換水を行っていたものの、スポット的にアオミドロが発生してしまいました。それにトップ写真からお分かりになるかと思いますが、水槽右側のニューラージパールグラスの緑色が薄くなり始めています。いわゆる白化・黄化というやつでしょうか。






 アクアリウムを始めてもう15年になりますが、「水草の症状を見てどの元素が足りないのかを診断する」っていうのが未だにうまくできないんですよね…。

 水草の表情(発色など)を窺いながら、「欲しいのは鉄?えっ違う?じゃあカルシウムかな…それも違うか。えっとじゃあね、カリウムはどうかな…?」などと、まるでツンデレな女の子とデートをしているかのような。あっこれ失言ですか?(笑。

 今のところは、黄化が広がりつつあることやアオミドロの色が白っぽくなっていること、そしてガラス面に藻がほぼ全く付着していないことから、換水しすぎた事が原因で窒素とリン酸が不足しているんじゃないのかなーと思ってます。
 なのでひとまずは、微粉ハイポネックス(6.5-6-19)の水溶液をすこーしずつ注入して様子を見ていこうかと。



 また、最近知ったアクアショップ「Aquarium Kind」さんで購入してきた藻対策要員のオトシンネグロ2匹と追加要員のレッドテトラを追加投入して、水槽内が少しにぎやかになりましたよ。給餌と施肥のバランスを図るのがまた難しいところですが、その辺りも含めて楽しんでいきたいですね。



水草の光合成

2020/08/18 Tue


 注水してから二日が経過しました。

 水上葉から水中葉への移行も概ね順調に進んでいるようです。スポット的に藍藻の発生がありますが、発見し次第「エクスタミン」をスポイトで吹き掛けて退治しています。

 水中葉への移行に伴って、水草の光合成の様子が変化しました。
 水上葉では、発生した酸素が風船のようにぷくーっとたまって大きくなって、限界に至ったものが葉から飛び立つ、みたいな感じでした。それに対して水中葉では、小さな酸素の気泡がぽこぽこと出てきている感じです。

 今後は水中葉化した水草が、密度を増していってくれることを願っています。実際、間近で撮影すると隙間だらけですもんね。




注水

2020/08/16 Sun


 …注水したい欲のウズウズ感に早くも敗北して、水槽に水を入れました。




 いつもながら思うことですが、水没してすぐの水上葉から出る気泡は、まるで宝石のようで本当にきれいです。

 あとは水上葉から水中葉への移行がスムーズに進んでくれれば言うこと無しです。




 メタハラ照明の球を交換したリビング水槽のその後ですが、いまいち水草に元気がない状態が続いていまして。

 底床の養分はどの元素においても豊富で、メタハラ照明の光は強すぎるぐらいで波長域も適正なのに。
 水槽内の温度が上がりすぎて水草が茹だってしまわないように、水槽上部を覆うラップに隙間を設けているのに。

 水草の成長に繋がらないのはどうしてなのだろう、と頭を抱えていました。

 そのような中、懇意にしているショップの店員さんにアドバイスをいただきました。

 「夏場のミスト式立ち上げは難しいですよ、すぐに温度上がっちゃうから…」

 ・・・!!もしかするとラップに隙間を設けた程度では全然適温になっていなかったのではないか?
 もっと多くの隙間を設ける必要があったのではないか?

 ためしに水槽の蓋を導入し水槽上部に隙間が多めに開くようにして、その分霧吹きによる乾燥防止を多めに行うようにしてみました。(ADA水槽のガラス蓋って、意外と手頃な値段で販売されてるんですね)

 その結果…




 急にスイッチが入ったように、水草の成長が始まりました。底床を這うようにランナーを伸ばし、みるみる隙間が埋まっていきました。




 水上葉の姿には以前とは明らかに違った瑞々しさが見えます。これならきっと大丈夫でしょう、あーよかった〜…。
 それにしても今回は夏場のミスト式立ち上げの難しさを痛感しましたが、いい勉強になりました。あとは注水を待つのみです。